英検準2級の効率的な勉強法は?試験のレベルや問題範囲を解説

英検準2級の効率的な勉強法は?試験のレベルや問題範囲を解説

「英検準2級の効率的な勉強法は?」
「英検準2級の試験のレベルは?」など気になっている人もいるのではないでしょうか。

結論、英検準2級の勉強法は以下6つの技能をバランスよく勉強する必要があります。

単語・熟語
英文法
長文読解
ライティング
リスニング
スピーキング

英検準2級は高校中級程度のレベルが求められ、合格率は35%前後です。

英検準2級のレベルと合格率
レベル高校中級程度
合格率35%前後

また、英検3級までの基礎をしっかり理解したうえで応用力も身につける必要があります。

この記事では、英検準2級の効率的な勉強方法やレベル・試験内容について詳しく解説します。

英検準2級の難易度や受験するメリット、よくある質問などもまとめているためぜひ参考にしてみてください。

この記事でわかること
英検準2級のレベル英検準2級のレベルは高校中級程度
英検準2級の効率的な勉強法6つの技能をバランスよく勉強する
英検準2級を受験するメリット中学・高校・大学の入試や就職で有利になる
目次

英検準2級のレベルとは?合格点や合格率を解説

英検準2級のレベルとは?合格点や合格率を解説

英検準2級の勉強を始める際は、レベルや合格点・合格率・試験内容について確認しましょう。

以下表にまとめていますので是非参考にしてみてください。

レベル高校中級程度
合格点一次試験:1322点
二次試験:406点
合格率35~36%前後
試験内容一次試験:筆記・リスニング
二次試験:面接

英検準2級は高校中級程度で日常生活でよく使われる英語の理解が必要です。

試験内容は筆記・リスニング・面接ですのでそれぞれ対策する必要があります。

英検準2級のレベルは高校中級程度

英検準2級のレベルは高校中級程度で、日常生活に必要な英語を理解し使用できることが求められます。

「聞く」「読む」「書く」「話す」の4技能を習得する必要があるため3ヶ月前からの対策がおすすめです

基本的な応用力として次の段階へつながる重要な級として位置づけられています。

準2級と3級の違いを比べると以下の通りです。

準2級3級
語彙数約3,600約2,100
問題数リーディング:29
リスニング:29
ライティング:2
リーディング:30
リスニング:30
ライティング:2
試験時間筆記80分 / リスニング約25分
面接:約6分
筆記65分 / リスニング約25分
面接:約5分
リスニング音源が流れる回数すべて1回会話
文の内容一致選択問題は2回

英検準2級は長文やライティングに使われるトピックが教育や化学などになリます。

そのため、3級と比べると使われる単語や表現も難しくなります。

英検準2級の合格点・合格率

英検準2級の合格点は一次試験が1322点、二次試験が406点です。

一次試験の各項目の合格点の目安としては、以下の通りとなります。

英検準2級一次試験の合格点の目安
  • 一次試験:54点/83点(得点率65%)
  • リーディング:18点/37点(得点率49%)
  • ライティング:9点/16点(得点率56%)
  • リスニング:27点/30点(得点率90%)

英検準2級に合格するためには、いずれか一つでなくどの技能もバランスよく高めておく必要があります。

また英検準2級の合格率は以下の通りです。

合格率
2015年36.7%
2014年35.7%
2013年35.9%
2012年35.8%
2011年36.1%
2010年35.1%

2016年以降の合格率が公表されていないので古くなりますが、上記のデータから準2級の合格率は35~36%前後です。

英検3級の合格率が50%前後のため、難易度がぐっと高くなることがわかります。

英検準2級の試験内容

英検準2級には一次試験(筆記・リスニング)と二次試験(面接)があります。

各試験の試験内容は以下の通りです。

スクロールできます
測定技能形式・課題形式・課題詳細問題数問題文の種類解答形式
リーディング短文の語句
空所補充
文脈に合う適切な語句を補う。20短文
会話文
4肢選択
(選択肢印刷)
会話文の文
空所補充
会話文の空所に適切な文や語句を補う。5会話文
長文の語句
空所補充
パッセージの空所に文脈に合う適切な語句を補う。5物語文
説明文
長文の内容
一致選択
パッセージの内容に関する質問に答える。7Eメール
説明文
ライティング英作文質問に対する回答を英文で書く。1(英作文なので問題文はない)記述式
リスニング会話の応答文
選択
会話の最後の発話に対する応答として最も適切なものを補う。(放送回数1回)10会話文3肢選択
(選択肢読み上げ)
会話の内容
一致選択
会話の内容に関する質問に答える。(放送回数1回)104肢選択(選択肢印刷)
文の内容
一致選択
短いパッセージの内容に関する質問に答える。(放送回数1回)10物語文
説明文

二次試験(面接)の流れは以下になります。

二次試験(面接の流れ)
  1. 係員の指示に従い面接室に入る
  2. 面接委員に「面接カード」を手渡しする
  3. 面接委員の指示に従い着席する
  4. 面接委員が氏名と受験する級の確認
  5. 「問題カード」を受け取る
  6. パッセージの黙読(20秒)
  7. パッセージの音読
  8. パッセージについての質問
  9. イラストについての質問
  10. 問題カードを面接委員に返す
  11. 退室

もし、面接官の質問の内容がわからない場合は以下のフレーズを使ってみてください。

I beg your pardon?
(もう一度言っていただけますか?)
・ I am sorry, but could you repeat the question again?
(すみませんが、質問をもう一度繰り返していただけますか?)

ただ、面接形式の試験は一次試験より合格率が高く、二次試験対策を行っておけばそれほど難しい試験ではありません。

大切なのはコミュニケーションを取ろうとする姿勢なので、あまり考えすぎず自然に会話できるように意識しましょう。

英検準2級におすすめの効率的な勉強法

英検準2級に合格するためには、以下の6つの技能をバランスよく勉強する必要があります。

英検準2級に必要な勉強
  • 単語・熟語
  • 英文法
  • 長文読解
  • ライティング
  • リスニング
  • スピーキング

ここでは上記6つの技能の効率的な勉強方法についてそれぞれ解説するため、ぜひ参考にしてみてください。

単語・熟語の勉強方法

英検準2級では約3,600の単語を覚える必要があります。

短期間ですべての単語を覚えるのは難しいため、毎日少しずつ勉強してインプットしていきましょう。

単語・熟語を覚える際は目で見るだけでなく、実際に口に出して発音したり、発音を耳で聞いたりすることが大切です。

単語を覚えるコツは毎日10~20分ずつ目・耳・口・手を同時に活用し勉強するのがおすすめです。

目で見る→音声を聞く→発音する→書く

単語帳や単語を覚えられるアプリなどを有効活用して、スキマ時間にも少しずつ単語・熟語を覚えましょう。

以下は英検準2級の頻出英単語になりますのでチェックしてみてください。

disappear「消える」
refrigerator「冷蔵庫」
presentation「意見などの発表」
similar「似ている」
comfortable「快適な」
available「手に入れられる」

また、準2級では単語と単語の組み合わせが多く頻出します。

名詞+名詞weather report「天気予報」
adventure story「冒険物語」
cough medicine「咳止めの薬」
application form「申込書」
形容詞+名詞heavy traffic「混雑した交通」
natural beauty「自然の美しさ」
empty seat「誰も座っていない席」
動詞+名詞have a good memory「記憶力がいい」
make a reservation「予約する」
travel long distances「長い距離を移動する」

英文法の勉強方法

英検準2級ではリーディング・リスニング・ライティング・スピーキングのすべての技能において英文法が重要になります。

読んだり聞いたりできるだけでなく、話したり書いたり自分で英文を生み出す文法力が必要です。

基礎を押さえることは大前提として、それぞれの文法がどのような意味合いやニュアンスを持っているのかしっかり理解しなくてはいけません。

文法問題や読解問題を解きながら、わからない文法が出てきたらその都度文法書で確認する癖をつけましょう。

参考書を手元に置き、気になる文法にぶつかるたびに随時確認することで理解が定着します

もしわからない文法が多い場合は3級の基礎的な文法をしっかり身につけることから始めることをおすすめします。

試験当日まで3か月以上時間がある場合、高校生向けの文法書で一から文法を学んでいく方法を取っても良いでしょう。

長文読解の勉強方法

英検準2級の長文読解では、日常生活の話題に関する内容を理解できるレベルが求められます。

長文読解は文脈を素早く抑えることがカギとなります。

ただ速読するのではなく、長文のタイプごとの英文の構造の基礎を理解することが大切です。

長文読解は物語文・Eメール・説明文の3つの長文タイプがあり、以下のように英文の構造に違いがあります。

長文タイプ構造内容
物語文起承転結出来事が起きた順に書かれる
EメールFrom送信者の名前とメールアドレス
To受信者の名前とメールアドレス
Date受信日
Subject件名(話題)
説明文序論説明文のトピックを提示する導入部分
本論トピックを具体例を示しながら論じる部分
結論説明文のまとめ

上記を理解していれば、わからない単語があっても文脈をある程度想像して答えを導くことができるようになります。

ライティングの勉強方法

英検準2級のライティングでは、自分の意見とその理由を明確に説明できる力を身につける必要があります。

まずは過去問を読み、自分の意見を考える練習をすることから始めましょう。

文章の考え方がわからない場合は、模範解答を読んで考え方や意見の伝え方を学ぶことが大切です。

自分の意見を説明する際は、自分の考えを実行することで得られる利益または得られない利益をしっかり書くことがポイントになります。

自分の意見を述べるためにも、現在形や現在進行形・法助動詞などの基礎的な文法は身につけておかなくてはいけません。

作成した文章は第三者に添削してもらうことが大切になります。

学校の先生に確認してもらったり、英語のスクールやオンラインスクールの添削サービスなどを利用してみてください。

ライティングの際は以下のような形で書くのがおすすめです。

<あなたの意見>I think / don’t think ~.
<理由>First,~
<理由>Second,~

結論ファーストであなたの意見を述べそれに付随する理由を述べるようにしましょう。

リスニングの勉強方法

英検準2級のリスニングは1度しか英語の文章が流れないため、正確に英語を聞き取る能力を身につける必要があります。

とにかく過去問をたくさん解いて、リスニング問題に慣れておくことが大切です。

聞き取れなかった箇所はスクリプトを見ながら聞き返したり、実際に自分で発音したりするのも有効な勉強方法となります。

耳に慣らしておくことで英語を聞き取りやすくなるため、毎日5~10分程度英語の音声を聞く習慣をつけるとよいでしょう。

ネイティブな英語に耳を鳴らしたいという方は、スマートフォンで手軽に英語を学べる英会話アプリがおすすめです。

英語学習アプリでは完全無料で使えるものも増えてきているので効率的にリスニング力を伸ばすことができるでしょう。

リスニングの解き方のコツは以下になります。

リスニングのコツ
  • 瞬時に適切な答えを判断する
  • 要点を頭の中で整理する
  • 内容全体を把握する
  • 筆記試験の余った時間に選択肢を先読みする

スピーキング(面接)の勉強方法

英検準2級のスピーキングの勉強方法としては、過去問・問題集を繰り返し声に出して練習することが挙げられます。

スピーキングは実際に声に出して回答の練習をすることが大切です。

準2級のスピーキングでは3級よりも多く発話すること、文と文をうまくつなぐことがポイントとなります。

日頃から周囲の様子を英語で表現するなどして繰り返し練習しましょう。

ただし発音やスピーキングを日頃から練習するのは1人では難しいでしょう。

スピーキングを特に練習したいという方には、オンライン英会話でアウトプットする機会を増やす勉強法がおすすめです。

ネイティブな先生と練習することができるのでスピーキングだけでなくリスニングの練習にもなるでしょう。

また面接ではアティチュード(態度)という項目があります。

アティチュードで減点されないように、積極的にコミュニケーションをはかるようにしましょう。

英語の発音だけでなく入退室の挨拶やアイコンタクト、積極的にコミュニケーションを取ろうとする姿勢などをチェックされます。

可能であれば友人や先生に付き合ってもらい、本番さながらの面接練習を行いましょう。

面接の対策方法
  • 無言の時間は長く作らないようにする
  • シンプルな英語を使う
  • Yes かNo で答えてbecause で補足する
  • 意見と理由は紐づくようにする

返答を考えている間に使えるフレーズは以下になります。

なるべく無言の時間がないように是非活用してください。

・Um…
・Hmm…
・Well…
・Let me see (えーっと)
・I mean (つまり…)

英検準2級を受験するメリット

英検準2級を受験するメリットは以下の3つが挙げられます。

英検準2級を受験するメリット
  • 中学・高校・大学の入試や就職で有利になる
  • 英語学習のモチベーションを高められる
  • 入試対策も同時に行える

英検準2級を受験することで入試対策にもなり、入試や就職に有利になることもあります。

また、英語学習に対するモチベーションにも繋がります。

ここでは上記3つのメリットについてそれぞれ詳しく解説していきます。

中学・高校・大学の入試や就職で有利になる

英検準2級に合格することで、中学・高校・大学や企業での評価が高まります。

中学や高校の一部の入試では、英検の合格者に対して加点や推薦入試の対象となることがあるのです。

また、大学入試では英検準2級を取得していることが、推薦入試やAO入試で有利に働く場合があります。

さらに就職活動においても、英検合格者は英語能力を証明するものとして高く評価されます。

特にグローバル企業や外資系企業での採用において有利になるでしょう。

英語学習のモチベーションを高められる

英検準2級を目指すことで、具体的な目標が設定され英語学習のモチベーションが自然と高まります。

試験のための学習を通じて、語彙力や文法の理解が深まりスニングやリーディングの能力も向上するでしょう。

また英検準2級の試験内容は実際に使える英語力を問うものです。

日常生活や将来の仕事に直結するスキルも身に付きます。

このように試験勉強を通じて得られる実践的な英語力が学習意欲をさらに刺激します。

また、目標達成に向けた継続的な努力を支えるものとなるのです。

入試対策も同時に行える

英検準2級の試験対策をすることで、学校の英語の授業や入試対策にも自然と役立ちます。

試験問題には実用的な英語表現やビジネスシーンで使われるフレーズも多く含まれています。

そのため、学習が実社会でのコミュニケーション力向上にもつながります。

またリスニングやライティングの練習をすることで、日頃の英語の授業での成績アップも期待できるでしょう。

よくある質問

英検準2級に関するよくある質問をまとめました。

よくある質問
  • 英検準2級と英検3級の違いは?
  • 英検準2級の合格に必要な勉強時間の目安は?
  • 英検準2級は何か月前から勉強すればいい?
  • 英検準2級に1週間で受かるためにはどうしたらいい?

ここでは上記の質問についてそれぞれ解説します。

英検準2級と英検3級の違いは?

英検3級と英検準2級は英語力においてかなり異なります。

英検3級は基本的な日常英会話や簡単な文章の理解を求められます。

英検準2級ではより複雑な文法や語彙、時事問題に関連する文章の読解力が求められます。

具体的には準2級ではリスニングのスピードも増し、長文読解もより深い理解が必要となるでしょう。

そのため試験対策にはより高度な英語力が必要です。

英検準2級の合格に必要な勉強時間の目安は?

個人の英語力によって異なりますが、英検準2級に合格するためには一般的には約60時間の勉強時間が必要とされています。

英語の基礎がしっかりと固まっている人であれば、もう少し短い時間で済む場合もあります。

日常的に英語に触れる環境を持っている人は、学習時間を効率的に使い、合格に必要なスキルを身につけることが重要です。

英検準2級は何か月前から勉強すればいい?

試験の日程に対して逆算し、最低でも3~6ヶ月前から勉強を開始するのが理想的です。

初めて英検準2級を受ける場合や英語に自信がない場合は早めの準備が肝心となります。

時間に余裕を持って毎日コツコツと学習することで知識の定着がしやすくなるでしょう。

また、自分に合った教材や模試を活用することで、効率よく学習進めることができます。

英検準2級に1週間で受かるためにはどうしたらいい?

英検準2級に1週間で受かるためには以下の5つを抑えて勉強することが大切です。

英検準2級に1週間で受かるコツ
  • 試験内容と合格ラインを把握する
  • 現時点の実力を把握して目標点を決める
  • 単語を覚える
  • 英作文を勉強する
  • 過去問演習を繰り返し行う

1週間で合格を目指すなら高い集中力と効率的な勉強が必要となります。

勉強に優先順位をつけて隙間時間も有効活用しましょう。

まとめ

英検準2級は基本的な応用力として次の段階へつながる重要な級となっており、合格率は35%前後となっています。

レベルや合格点の基準は以下になります。

レベル高校中級程度
合格点一次試験:1322点
二次試験:406点
合格率35~36%前後
試験内容一次試験:筆記・リスニング
二次試験:面接

英検準2級に合格するためには単語・熟語、英文法、長文読解、ライティング、リスニング、スピーキングの各技能をバランスよく勉強しなくてはいけません。

・単語熟語
・英文法
・長文読解
・ライティング
・リスニング
・スピーキング

基礎的な文法をしっかり押さえ、過去問演習を繰り返し行って実際のテスト形式に慣れていきましょう。

今回紹介した勉強方法を参考に、英検準2級の試験対策に臨んでみてください。

目次